海外で家電の購入を検討する場合、「やっぱり安心と信頼の日本製でしょ」と言いたいところですが、実際は他の選択肢も取り入れて比較するのが賢明な気がします。国によってマーケットのシェア事情が全く違うこと、その土地で生き残ってきた現地メーカーも手ごろな値段でいいモノを作っていることが理由です。
ベルギーで洗濯機を買い替える
我が家の洗濯機は、主人と私がイタリア時代に使っていたもの。イタリアを離れてアジアに赴任の間フランスの実家に預けていたものを、現在の家に引っ越すにあたって5年ぶりくらいに引き取りました。
ところが、どうにも洗濯物の乾きが悪く、色々と調べるうちに、何と脱水の強度がベルギーに越してくる前に使っていた洗濯機の半分以下(!)ということが判明しました。もちろん5年間の技術の進歩もあるでしょうが、太陽がいっぱいな国と霧雨の国の洗濯機に備わるそもそもの機能の違いもあるのでしょう。
家族会議の結果、「洗えば洗うほど(生乾きで)臭い」という罰ゲーム=ストレスを解消するため、新しいマシン購入となりました。
リサーチと候補選出
早速オンラインと足でコストパフォーマンスのよい洗濯機を探したところ、複数の店や人に勧められたのが AEG と Whirlpool 。もちろん主流はドラム式です。
この2つのメーカーは、洗濯と脱水機能にすぐれ、かつ壊れにくい洗濯機を製造する鉄板ブランドのようです。
こちらの家電メーカーは、低、中、高価格の3タイプの洗濯機を販売しているのが一般的で、我が家は最先端技術は必要ないけれどいい仕事をする AEG の「中」の価格帯のドラム式洗濯機を買うことになりました。
購入と搬送方法
イギリスもそうでしたが、ここも新しい洗濯機を設置する際に、古い洗濯機を無料で引き取ってくれるサービスが一般的です。ネット上などで古い洗濯機を売るのも手ですが、売れ残った場合のリスク(粗大ゴミ処理の手続き)を考えると引き取ってもらうのが無難です。
我が家が洗濯機の購入を決めたのは、ブリュッセルにある HIPO という家電量販店。
腕いっぱいに墨の入った重量挙げの選手みたいな兄さんが担当でドキドキしましたが、各マシンのイイところとワルイところをしっかり説明してくれる良心的で安価なお店でした。
ベルギーはイギリスに比べても家電の選択肢が少なく、値段もかなり割高。このお店は意外な穴場でおすすめです。
丁寧な配送で無事に設置も終わり、予想外の出費は痛いものの、驚くほど静かでしっかりと洗濯&脱水をする洗濯機に大満足。洗濯がちょっとだけ好きになりました。家事の負担は家電で大きく軽減される、と身をもって実感しました。
最後に、購入した後はオンラインでの保証登録をお忘れなく。ここら辺だと、欧州全般で修理保証をしてくれるようです。
洗濯機を買う際のポイント
- オンラインで大体の洗濯機の相場を調べる。
- メーカーとマシンの価格帯を決める。
- 具体的に絞ったマシンの評判を探す。欧州内なら、レビューの絶対数が多いイギリスの大手家電販売サイトで英語のレビューを見るのもよい。
- 近くの家電販売店で実物を見る。
- 配送、設置、古い洗濯機の引き取りを確認する。
それにしても、ロンドンと比べてベルギーは家電が高い!