ブリュッセルでは、毎年9月の中旬に「ノーマイカーデー」があります。市内に一般車両が走らない特別な日曜日です。
この日は「Car Free Sunday (カーフリーサンデー)」や「Dimanche sans voiture (ディマンシュ・サン・ヴォワチュール)」と呼ばれ、バス、トラム、タクシーなどの公共交通機関や、救急や警察車両などをのぞいて、エンジンのついた乗り物は、4輪でも2輪でも3輪でも道路を走ることができません。
そんなノーマイカーデーに、ゆっくり家族で外出し、森に行ってみました。
Contents
ノーカーデーに外出
普段はヨーロッパ諸都市の中でも指折りの渋滞番長ブリュッセル。
1日とはいえ、ノーカーデーには王国の首都から一般車両を一掃できてしまうことにビックリです。
町があまりに静か。
普段は気にならないレベルながら、実は常に車の音が聞こえていることに気づかされます。
道路を走る車の代わりに路上に溢れるのは、ローラーブレードやキックボードでワイワイと遊ぶ子供、颯爽と走りゆくスケボー少年軍団、自転車の親子連れの姿。何とも不思議な景色です。
さて、この特別な日曜日は公共交通機関への乗車がタダ!なんとも太っ腹です。
そんなこともあり、我が家は親子3人でバスに乗って近所の森に行ってきました。もちろん、無駄に車道を歩きながら。
ブリュッセル南部にあるソワーニュの森へ行く途中、ガラ空きの車道中央で馬にジャンプの練習をさせているツワモノもいました。三銃士顔負け。
初秋の森へ
秋の始まりの森は、気持ちのいい空気です。
おテンバ娘は早速転んで大泣きしましたが、すぐにきれいな葉っぱやドングリを見つけてルンルン歌いだし、泥だらけの顔でスキップし始めました。このメンタルの強さは、きっとおばあちゃま譲り(どっちの?)。
「森」と言えど、町に隣接する場所ではハトやカラスなど鳥くらいしか野生動物を見かけません。でも、この日は我が家の大自然隊長であるパパが一緒だったので、
- ウサギ
- ナメクジの大群
- リス
- カエルの親子大集団
に遭遇することができました。
と森の道をちょっと外れて進むと、まさに小動物のミクロコスモスが展開。いつもながら驚異の大自然センサーです。
ということで、小動物いっぱいの秋の森の写真です。
キノコとっちゃダメということは、結構取りに来る人がいるのでしょう。
食べるのも危険ですが、森の生態系を崩してしまうので、絶対禁止。子供も大人も触っちゃいけません。
これもキノコ。
スケールが大きい。
なかよしキノコ。
「カメよぉぉ、カメー、撮ってよぉー、撮ってよぉー」と娘に懇願された古い切り株。
大きなナメクジがそこここに。
カエルの子供と、
カエルのママ。これといった水場が近くになく、一体オタマジャクシの時代はあったのか、とても気になります。
草に馴染んでいるクロウサギ。耳が短くてかわいいです。
美味しそうな不思議な木の実。
森の様子や情報は、こちらの記事にも写真いっぱいで掲載しています。
-
ソワーニュの森( La Forêt de Soignes )で時の流れをゆるめるブリュッセルの週末
ベルギーの首都ブリュッセル ...
まとめ
車の走っていない秋晴れの日。
森の中も、いつも以上に空気が新鮮な気がしました。
これから行楽シーズンも本番。車が走っていようが走っていまいが、外出が気持ちのいい季節ですね。
どうぞ皆さんもよい秋をおむかえください!
おしまい