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なぜ、ハロウィンにカボチャのランプを飾るの?

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ハロウィンのシンボル、不気味可愛いカボチャのランプ「 jack-o'-lantern (ジャック・オー・ランタン)」

最近はロンドンなどヨーロッパの都市でも、ハロウィンが近づくと家々の玄関口や窓辺に手作りのランタンが飾られています。

しかし、なぜこんな不気味なランプを飾るのでしょう?そして、なぜカボチャなのでしょう?

そんな疑問にこたえるべく、ハロウィンのジャック・オー・ランタンの由来をご紹介します♪

なぜカボチャのランプ?

ハロウィンにカボチャのランタンを作るようになった理由については諸説ありますが、ヨーロッパ各地の民間伝承に由来するという説が有力です。

さまざまな伝承の中でも、アイルランドの民話は特に有名。この民話自体にもさまざまなバリエーションがありますが、ここでは「鍛冶屋のジャック」が登場するお話しを紹介したいと思います。

ちょっと怖いお話しなので、子どもの年齢や性格によって好き嫌いがあると思いますが、カボチャのランプに火を灯して秋の夜長に子どもに話してあげると、ハロウィン気分がぐっと盛り上がります

鍛冶屋のジャック

昔むかしあるところに、ケチでずる賢いジャックという鍛冶屋がいました。ジャックはお酒が大好きで、しょっちゅう酔っぱらっていました。

ある日、ジャックは村の酒場で悪魔に出会いました。いつものように酔っぱらっていたので、危うく悪魔に魂を奪われそうになります。そこで、ジャックは悪魔に命を奪われる前に願いを1つかなえてもらうことにしました。「人生最後の一杯を飲ませてほしい。財布は空だからお前がお金になっておごってくれ」と。

悪魔がコインに姿を変えるやいなや、ジャックはそのコインを銀の十字架が入ったカバンに入れてしまいます。十字架の力で元の姿に戻れない悪魔は、途方にくれてしまいました。仕方なく、これから10年間はジャックの魂に手を出さないと約束して、カバンから出してもらいました。

月日は流れ、10年後。再び悪魔がジャックのもとに現れます。今度こそ魂を奪われると覚悟したジャックは、悪魔に最後の願いを乞いました。「死ぬ前にリンゴが食べたい。魂を奪う前に、どうかあの木からリンゴを取ってほしい」と。

悪魔がリンゴを取るため木に登るやいなや、ジャックは木の幹に十字架を彫りつけました。またもや十字架の力で、悪魔は木から降りることができなくなってしまいました。悪魔はジャックの魂に金輪際手をださないとしぶしぶ約束して木から降り、ジャックの前から姿を消しました。

その後、ジャックは寿命を全うすることができました。しかし、死ぬまでに多くの罪を犯したため、天国に入ることを拒まれてしまいます。ジャックは仕方がなく地獄に行くと、あの時の悪魔が地獄の門にいました。悪魔はジャックのことを覚えていて、「あなたの魂には手を出さないとお約束いたしました。地獄へお入れするわけには参りませんよ」と、ジャックを丁重に追い返します。行き場を失ったジャックの魂は永遠にさまよわなければならぬと、こぼれんばかりの笑みを浮かべながら……。

あたりはとても寒く暗かったので、悪魔は永遠に消えることのない地獄の火をジャックにプレゼントしました。ジャックは持っていた好物のカブをくり抜き、その中に悪魔にもらった火をともしました。そのときから、ジャックの魂は安息の地を求めて永久にさまようことになったのです。

もともとのランプはカブだった!

鍛冶屋のジャックのお話しによると、悪魔の火をランタンにともしてジャックの魂がさまよい始めた日がハロウィンだと言われています。

ハロウィンが近づくと人々は家のドアの外にカブのランタンを置き、その家はジャックの魂が休む場所ではないことを示していました。これがハロウィンにランタンを作る始まりだったといわれています。

ハロウィンのランタンはジャックが持っていたカブのランタンにちなむものですが、現在のようにカボチャのランタンが普及したのは、アメリカでランタン作りにカボチャを使うようになったためです。

このページでは、カボチャのランタンに因むアイルランドの民間伝承の1つを紹介しました。

ハロウィン自体の起源にも諸説ありますが、11月1日のキリスト教の万聖節と深い関係があると言われています。次のページでは、ハロウィンの起源について見てみましょう!

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