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夢と勇気と友情と。『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』

イギリスの作家ロアルド・ダールの児童文学『 The BFG 』を基にした映画、『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント( The BFG )』 のレビューです。

4歳児と鑑賞した母親の視点で解説しています。

『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』基本データ

スティーブン・スピルバーグのファンタジーが溢れるアドベンチャー映画。原作ロアルド・ダールの『 The BFG 』は、1989年にアニメ版テレビ映画『 The BFG 』になっています。『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、それから実に27年ぶりの映画作品です。

  • 原題: The BFG
  • 製作: 2016年、アメリカ、1時間57分
  • 監督: Steven Spielberg
  • 出演: Mark Rylance, Ruby Barnhill, Penelope Wilton
  • 観た言語: フランス語、英語(英仏字幕付き)

『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』あらすじ

ロンドンの孤児院で暮らすソフィーは、ある晩窓から目撃した巨人にさらわれてしまいます。

恐ろしい巨人の国に連れ去られたソフィーですが、ソフィーをさらった巨人 BFG (Big Friendly Giant )はほかの巨人と違ってとても心優しく、だんだん2人は仲良くなっていきます。

ソフィーは、楽しい夢を子どもたちに届ける BFG を手伝いながら巨人の国で暮らしますが、ある日ほかの巨人たちの悪だくみを知ります。ソフィーは BFG と一緒に巨人たちの陰謀に立ち向かいますが……

『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の評価

9/10

ポイント

  • ロアルド・ダールの名作を映画化した名作映画。
  • さすがスピルバーグ!の、ファンタジーいっぱいな映画。
  • 怖い巨人にドキドキするシーンもあるけれど、子どもにもちょうどいいさじ匙加減の怖さ。
  • ユーモアもたっぷり。分かりやすいユーモアのおかげで、子どもも大笑いするシーンがあちこちに。
  • 大きい人食い巨人の中の小さい菜食巨人、という BFG の存在が一人ひとりの個性の大切さを象徴している。
  • 小さくても好奇心旺盛で勇敢なソフィーの姿は、子どもにとってお手本になる。
  • まったく異なる2人の育む友情は、子どもに教えてあげたい「この世界の素晴らしいこと」の1つ。

『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の見どころは、勇気・友情・ファンタジー

夜のロンドンを静かに俳諧する BFG 、 BFG の住む大きな家と秘密の仕事場、恐ろしい巨人たち、キラキラ逃げ回る夢を捕まえる水辺、ヘンテコでまずそうな巨人の国の野菜、 BFG の不思議な飲みもの……

スピルバーグ監督ならではの趣溢れるファンタジーの世界はたまりません!

そのステキな「おとぎの世界」でユーモアたっぷりに描かれるソフィーと BFG の心温まる友情、小さなソフィーに溢れる大きな勇気。まるで絵本を読んでいるように、親子でドキドキ、ワクワクしながら冒険の世界に包まれます。

『 BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』を観終わって

娘のためにという名目で家族で観た映画でしたが、毎度ながら親もたっぷり楽しみました。

原作者のロアルド・ダールは「 World's No. 1 Storyteller 」と言われるだけあって、『夢のチョコレート工場』や『ファンタスティック Mr. Fox 』などの映画と同じく、『 BFG 』も引き込まれるようなストーリーがテンポよく進みます。今回観終わって、あらためて原作のダールの本を子どもと読もうと思いました。

ちなみに、どうでもいいトリビアですが、 BFG はフランス語で「ベジェジェ(BGG )」、イタリア語だと「ジッジッジ(GGG )」になります。

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