ヨーロッパの食卓 文化

イギリス冬の風物詩、ミンスパイ mince pie のレシピと作法

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イギリスのクリスマス・シーズンを代表するお菓子、ミンスパイの魅力に迫る第2弾。ミンスパイの作り方と食べ方についてご紹介します。

ミンスパイの概要や歴史、ミンスパイにまつわる風習については「ミンスパイ mince pie がなくちゃ、イギリスのクリスマスは始まらない!」で紹介しています。

 

 

ミンスパイの「正しい」食べ方

Mojpe / Pixabay

以下にご紹介するのは、イギリスのエチケット・エクスパートのウィリアム・ヘンソン氏のすすめを参考にしたもの。これが絶対というのではなく、1つのスマートな作法ということでご紹介します。

パーティーでは手で食べる

左手にパイ、右手に小さなお皿かナプキンを持っていただきます。

ミンスパイはフィンガーフードとして手で食べてOK。パーティーでは人と握手をする機会が多いので、パイは左手で持ちます。また、ミンスパイはポロポロとこぼれるので、空いた右手で小皿を持ち、細かい屑が床に落ちないよう添えていただきましょう。

テーブルでは手でもフォークでも

アツアツに温めたパイにバターソースやアイスクリームを添えて食べる場合は、フォークやスプーンをつかっていただきます。素手だと熱いしベトベトになってしまうので。

パイは熱くエレガントに

サーブするときは、アルミカップなどの包装をすべて取り除き、裸一貫のミンスパイに粉砂糖を振りかけ、お皿に盛って出します。

冷たいままでも食べる機会が多いものの、やっぱり温めて食べるのが一番。パーティーでは手で持てるくらいの熱さに、テーブルでサーブするときは「これでもか!」というくらいホッカホカに温めて出しましょう。

ミンスパイに合う飲みもの

ミンスパイはスパイスの効いた甘いお菓子なので、合わせるお酒も甘いものがよく合います。また、ミンスパイやソースの中に使われているお酒とも相性抜群です。

  • ポート・ワイン
  • シェリー・ワイン(甘口)
  • マデラ・ワイン(甘口)
  • マルサラ・ワイン(甘口)
  • ブランデー
  • 紅茶

紅茶の場合は、ミルクティがおススメ。ミルクのまろやかさがパイのスパイスとよく合います。

ミンスパイの作り方

イギリス国営テレビ BBC のサイトで紹介している、メアリー・ベリーさんのオレンジを練り込んだミンスパイのレシピです。

動画で使っている細かい数字は、以下の通り。出てくる順に記しています。

材料

  • 小麦粉 175g
  • バター 75g(冷たいまま、小さめの角切りにしたもの)
  • 粉砂糖 25g
  • オレンジの皮 1コ分
  • タマゴ 1コ
  • 出来合のミンスミート(後述参照) 250g
  • 刻んだドライ・アプリコット 100g
  • マジパン 125g

一部の工程にかかる時間

  • 冷蔵庫で寝かせる時間 約10分
  • オーブン(180℃)で焼く時間 約15分

メアリー・ベリー女史

イギリスを代表するフード・ライター。イギリス国営テレビ BBC の番組でもおなじみの料理研究家で、著作は75冊以上にも上る。

*メリー女史の本は日本でも手に入ります。興味のある方はメアリ―・ベリーの著書一覧から探せます。

 

なかなか美味しそうなミンスパイのレシピですが、中に詰めるミンスミートが日本ではなかなか手に入りませんよね。ということで、以下、ミンスミートの作り方です。色々アレンジしてみてくださいね。

ミンスミートの作り方

PublicDomainPictures / Pixabay (CC0)

手順は簡単ですが、寝かせる期間が長いです。使う2週間前には仕込んでおきましょう。

材料

  • 干しブドウ(一般的なレーズンとサルタナ・レーズンのミックス) 175-200 g
  • カレンズ(小粒の黒いレーズン) 100 g
  • ドライ・クランベリー 100 g
  • ミックス・ピール 50 g
  • リンゴ(紅玉) 小1/2個
  • アーモンド 25-30 g
  • 黒砂糖 100 g
  • ブランデー(またはラム酒など) 100 cc
  • レモンの皮 1/2個
  • レモン果汁 1/4 - 1/2個分
  • バター 40 - 50g
  • シナモン 小さじ1/4
  • ミックス・スパイス(クローブやナツメグの入ったもの) 小さじ1/2

作り方

  1. お酒以外の材料を鍋に入れ、混ぜながら10分ほど炒める。
  2. 火からおろして完全に冷ます。
  3. 完全に冷めたら、ブランデーと混ぜる。
  4. 殺菌消毒した保存ビンに入れる。
  5. 冷暗所で2週間ほど保存して出来上がり。保存できる期間は半年ほど。

いかがでしたか?今年のクリスマスは、ミンスパイを添えてイギリス風情を加えてみるのも一興です。私もそろそろミンスミートを仕込まないと!

*色々なドライフルーツやスパイスを揃えるのが難しい時は、専門店を利用すると便利です。母から教えてもらった料理好きに楽しいお店。興味がある方はこちら【TOMIZ(富澤商店)オンラインショップ】お菓子、パン作りの材料の専門店からどうぞ。

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