2018年、初映画で観てきた『パディントン2 ( Paddington 2 ) 』。
早速みなさんとレビューをシェアしたいと思います。
映画『パディントン2 』は、難しく考えることなく、シンプルに笑って楽しめるファンタジー映画。
かわいいクマがロンドンで繰り広げる楽しいお話しは、子供も大人も純粋に温かく笑顔で楽しめます♪
基本データ
- 原題: 『 Paddington 2 』
- 製作: 2017年、イギリス・フランス、1時間43分
- 監督: ポール・キング( Paul King )
- 出演: ベン・ウィショー( Ben Whishaw )、ヒュー・グラント( Hugh Grant )、ヒュー・ボネヴィル( Hugh Bonneville )ほか
前作『パディントン』は観ておくべきか?
前作と同じキャストがベースになっているので、2014年に公開された映画『パディントン』をあらかじめ観ておくと、より楽しめます。とは言うものの、『パディントン2』のストーリーを追うのに、前作を観ていなくても全く問題はありません。
『パディントン2』のあらすじ
クマのパディントンは、ブラウン家の一員としてロンドンで幸せに暮らしています。ご近所さんともとっても仲良し。毎日がうまくいっています。
ある日、遠くに住むおばさんの誕生日プレゼントを探しに、パディントンはアンティークショップを訪れます。そこで見つけた最高のプレゼントは、飛び出すしかけ絵本。けれど、絵本はとっても高価です。そこで、パディントンはアルバイトをしてお金を貯めることにしました。
ところが、ある日アンティークショップに泥棒が入り、お目当ての絵本が盗まれてしまいます。そこに居合わせたパディントンは泥棒と間違えられて、警察に捕まってしまうのですが……
見どころ
ストーリーはシンプルながら、とてもしっかりした構成になっている質の高い映画です。
以下、見どころをまとめました。
パディントンのふかふか具合
かわいいクマのパディントンは、もともとイギリスの絵本から生まれたキャラクター。
映画は実写版ですが、オリジナルのふわっふわな可愛らしさがうまく表現されています。逆立つ毛並み、泡立つ毛並みなど、パディントンのやわらかい毛の質感は、手を伸ばして触りたくなります。
まさしく、生きた夢のテディです。
ロンドンの雰囲気を盛り上げる豪華キャスト
かわいいパディントンを囲むのは、なんとも豪華な俳優陣。楽しく笑えるのは、名演技あってこそ。
- ヒュー・グラント( Hugh Grant )
売れなくなった元スター俳優役の、ヒュー・グラント。
映画『ノッティングヒルの恋人』でも有名なロンドンの顔的な俳優が、コミカルな2枚目として魅力いっぱいの演技を見せてくれます。
- ヒュー・ボネヴィル( Hugh Bonneville )
イギリスで人気のTVシリーズ『 ダウントン・アビー 』にも出演しているイギリス人俳優。
50歳を迎えて「男の更年期」にもがくコミカルな父親像はなんともチャーミングです。とくに、汽車でのシーンは見どころです。
- ジュリー・ウォルターズ( Julie Walters )
映画『ハリー・ポッター』では、ロンのお母さん役をしていたウォルターズ。
『パディントン2』では、メガネをかけた一癖ある「おばさん」を演じていますが、素顔はとても美しいイギリス人女優です。
- ジェシカ・ハインズ( Jessica Hynes )
ロンドンを舞台にしたカルトドラマ『 Spaced 』などに出演している演技の光る名女優。
『パディントン2』でも、ロンドンらしさをぐっと高めてくれています。
絵本へのオマージュ
パディントンは、絵本が原作。
映画の中では、パディントンが飛び出すしかけ絵本を開く場面があります。パディントンの視線からすべるように広がるファンタジーいっぱいのシーンは、まさに「絵本へのオマージュ」と言えるようなすばらしいしい映像になっています。
私たちを、どこか懐かしいファンタジーの世界へいざなってくれる名シーンです。
映画へのオマージュ
絵本へのオマージュの次は、映画へのオマージュ。
パディントンが真犯人を追いかけるクライマックスの中で、時計台の歯車の間をパディントンがすり抜けてゆくシーンがあります。
これは紛れもなく、チャーリー・チャプリンの『 モダン・タイムス( Modern Times ) 』へのオマージュです。
笑いいっぱいのファンタジー・コメディともいえる『パディントン2』。映画は、シンプルに「わらうこと」の大切さを私たちに伝えてくれています。
『パディントン2』のまとめ
評価
10/10
絵本のシーンが久々に心に染みた映像だったので満点!
映画全体を通して、テンポよく楽しいストーリーが展開。かわいいクマのパディントンに釘付けになること請け合いなので、年少さんくらいのお子さんでもフルで楽しめる映画です。
楽しんで英語に触れる機会にもなるので、日本語版で観た後は英語版で観るのもおススメです。
ちなみに、需要は少ないかもしれませんが、フランス語の吹き替えもなかなか上手くできていたので、興味のある方はDVDが発売されたら探してみてください。