ベルギーには、もともとハロウィンをお祝いする風習はありませんでしたが、近年はいろいろなイベントがあります。
首都ブリュッセルの多くの学校では、10月31日のハロウィン当日は秋休み。そのため、ちょうどハロウィン直前の週末ごろにたくさんのイベントが企画されています。
私も、ベルギーのハロウィンを楽しむべく、近所の子供向けハロウィン・イベントにいくつか参加してきました。
この記事では、そんなベルギーのハロウィン風景をみなさんとシェアしたいと思います。
ブリュッセルの自治体主催のイベント
私たちが参加したのは、区や市にあたるような地域自治体が主催した子供向けのハロウィン・イベント。
イベントは、秋休みが始まる直前、ハロウィン直前の金曜日の夕方に開催されました。
内容は、ハロウィンの仮装行列。つまり、ハロウィンをテーマに仮装して、みんなで町を練り歩くというもの。
夜18時という、小さな子にはちょっと遅めの時間にスタート。事前の申し込みもなく、思い思いの仮装した子供たちが庁舎前に集合しました。
ライトアップされた市庁舎が、とってもきれいです。
そんなステキな庁舎もハロウィン・デコ。遊び心満載です。
よくよく近づいてみると、遊び心……というよりも、かなり本気。
熱の入りようがハンパありません。
子供も大人も、ビクッとしながら前を通ります。
素でこわい。ちなみに、ここは庁舎の正面入り口です。
そして、怖い庁舎の前には、ちいさな魔女がいっぱい。
集まった子供たちは、職員に先導されて、われ先にと住宅街を歩き始めます。
タダの仮装行列ではなく、ハロウィンの仮装行列。町を練り歩き、「トリック・オア・トリート!」と家々のドアを叩きます。
スゴイ数の子供たちが猛ダッシュで玄関に押しかけ、たかるようにボンボン(キャンディー)をおねだりする壮絶な光景。仮装行列というよりも暴動を彷彿とさせます。
仮装行列のコースに住んでいる人にとっては何の得にもならないイベントですが、
- 嫌な顔ひとつせず用意してあったキャンディーを大盤振る舞いする親子
- ハロウィンについて子供たちに説明されて家にあったお菓子を持ってきてくれるおじいちゃま
- 相撲取りの餅まきのようにバルコニーから満面の笑みでお菓子を投げるご婦人
などなど、何とも皆さん大人の対応です。これって、心のゆとりなんでしょうか?
こんな家↑は、子供たちの格好のターゲット。
というメッセージのこもったデコレーションなのか、たいていステキなお菓子が用意されています。
仮装行列に交じって、大道芸人や子供以上に本気でメイクしてる魔女(役所の職員)も子供たちと住宅街を練り歩きます。
警察もパトカーでフォロー。
住宅街を練り歩いたあとは、読み聞かせやパフォーマンス、ホットチョコレートのサービスなどがありました。
もちろん、子供の参加には保護者の付き添いが必要ですが、地域ぐるみで安全に子供たちを遊ばせてあげる企画・運営に感心しました。
ちなみに、参加費は無料、太っ腹です。
翌年同じ自治体が企画したハロウィンの炎のショーについては、こちらからどうぞ♪ ブリュッセルの家の近所で、今年も自治体企 ...
文字通り炎上したブリュッセルのハロウィン・イベント
近所のスーパーもハロウィン・イベント
さて、その翌朝は、娘を可愛がってもらっているスーパーマーケットへ。こちらも、ハロウィンの催しを企画しているので、お買い物ついでに足を運びました。
この日、スーパーでは子供たちに無料でフェイスペイントをプレゼント。お買い物をしてもしなくても、かわいい子供たちをステキなガイコツや魔女に仕上げてくれます。
まだお店が空いていたので、娘はたっぷり時間をかけて顔中にお花を描いてもらいました。
そして、ハロウィンと言えばお菓子、ということで、子供たちのために嬉しいトリートまで用意されていました。
スーパーの広告チラシにあるハロウィン塗り絵をすると、こんなにいっぱいお菓子やオマケグッズがもらえます。
これ子供1人分へのプレゼントです。
過去に余っていた景品なども組み合わせてあって、ボリュームたっぷりのトリート。当然子供たちは大喜びで、娘は文字通り鼻歌にスキップで家まで帰りました。
まとめ
豪華でファンシー!というわけではありませんが、ベルギーのハロウィンはとても温かく楽しいイベントがいっぱいで、子育て世代にとってはとても嬉しいお祭りでした。
ハロウィンを通して、地域全体で子供を育てているという温かい光景を見ることができたのは、1人の親としてとても嬉しいことです。
ご近所を見習って、来年は我が家もたっぷりお菓子を用意しておこうと思います。
おしまい