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ベルギーの給食事情

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ベルギーの首都、ブリュッセルの公立幼稚園や小学校の給食あれこれをお伝えします。ベルギーでは義務教育が無料とされていますが、実際には公立の学校でもさまざまなコストがかかります。その中でも各家庭が負担する給食費は大きな割合をしめています。

2016年のブリュッセルの幼稚園や学校のデータをもとに、日本とはちょっと異なるベルギーの給食事情をお伝えします。

ブリュッセルの学校では3通りのランチが選べる

最近日本で問題になっている給食費の滞納。ベルギーの場合、給食費を払いたくない家庭は給食の他にも選択肢があります。通常は、各家庭が子どものランチについて3つのオプションから選ぶことができます。

  • 給食を学校で食べる
  • 持参したお弁当を学校で食べる
  • お昼の時間に帰宅して家で食べる

2016年のデータ(ワロン・ブリュッセル地方の週刊情報誌「Vlan Belgique No.1」)によると、お昼を食べに家に帰る子どもは少数派。ブリュッセル内の幼稚園や小学校に通う子どもたちの大多数(86%)が、給食やお弁当を学校で食べています。

ちなみに、給食やお弁当は教室では食べず、校内の食堂で食べます。

ブリュッセルは給食派よりもお弁当派が多い

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先述の情報誌「 Vlan Belgique No.1 」によれば、ブリュッセルの学校で昼食をとる幼稚園生や小学生の内、給食を選ぶ家庭が約40%なのに対してお弁当派は60%。子どもにお弁当を持たせる家庭の方が多い状況です。

親にしてみると楽ちーん!な給食に比べて、お弁当の準備は手間がかかります。この手間を省かない理由はさまざまで、

  • 給食費節約のため
  • 宗教上の理由
  • 信条からの理由

などが挙げられます。アレルギー・フリーやベジタリアンなど特別メニューの給食は学校で用意していないことが多く、ビーガンの家庭や宗教上豚肉を食べないイスラム教徒の家庭の子どもは、必然的に給食以外の選択となります。

弁当持参でも発生するベルギーの昼食経費

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スープ代

ブリュッセルの公立幼稚園や小学校では、午前中に各教室で飲むスープの時間があります。子どもたちは、スープを飲むことで最低限の水分と栄養補給をすることができるようになっています。

各家庭の食生活はさまざま。すべての子どもたちが健やかに学べるよう、学校で必要最低限のエネルギーを補給しよう、という子どもの福祉が目的です。

学校にもよりますが、このスープは義務となっていることが多く、娘の学校では1日あたり0.45€のスープ代がかかります。お弁当の場合も、週5日×4週間の計算で1か月あたり9€のスープ代を支払います。

お昼にかかる保育代

ブリュッセルの公立幼稚園や公立小学校では、ランチタイムは先生も休憩になります。だからといって子どもだけで放っておくわけにはいかないので、通常は学校内にある提携託児所の保育士さんが子どもたちと一緒にランチタイムを過ごします。つまり、お弁当だろうが給食だろうがお昼ご飯を学校で食べると、自動的にお昼の保育代が発生するわけです。

この費用は地域自治体から補助があるため、各家庭の負担は一部だけ。娘の学校は1か月あたり17€(2016年11月レートで2000円弱)です。

ベルギーの給食代とメニュー例

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給食費は平均して1日3.5€ほど。週5日で計算すると1か月で70€ ほどになります(2016年11月のレートで8,000円ほど)。この給食費には、先にあげたスープ代も含まれています。

日本の小学校の給食費に比べると、かなり高め。この値段でどんなものが提供されているのか、実際の給食メニュー例を見てみましょう。メニューには、午前中に飲むスープも掲載されています。

2016年10月のメニュー例

  • 野菜のスープ
  • エストラゴン風味のローストチキン
  • ブロッコリーとカリフラワーのクリームソース和え
  • マッシュポテト
  • 果物

2016年11月のメニュー例

  • ズッキーニのスープ
  • 焼き魚のカルダモン・ソース添え
  • ニンジン入りのポテ(ジャガイモや玉ねぎなどを煮込んだ料理)
  • チョコレート・ムース

 ベルギーの学校でかかる昼食関連費用のまとめ

1か月にかかるお昼関連の費用を以下にまとめます(1か月=20日で計算)。数字は娘の学校のもの。ベルギーの小学校や幼稚園の平均的な目安として具体的に計算しています。

ベルギーの給食費

それぞれ2016年11月のレートで日本円に換算すると、給食で10,000円ほど、お弁当で3,000円ほど、家で食べて1,050円ほど。給食を学校で食べる場合と家に帰ってお昼を食べる場合では、月々の支払いに10倍近くの差があるんですね。

決して安いとは言えないブリュッセルの給食費。自由な選択と言いながらも、実際は経済的な事情から給食を選べない家庭もあり、子どもたちに公平な機会が与えられているとは言えません。近年は、理論上「無料の義務教育」を謳うベルギー国家に対して、一部の親たちから実質的な無料化を求める請願運動も起きています。

子どもの笑顔は社会の宝。健やかな成長の助けとなる美味しい昼食が、すべての子どもたちの手に届きますように。

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