ロンドンの幼稚園
ロンドンには、公立や私立の様々な幼稚園があります。両親とも仕事をしている場合は、日本の保育園に相当する私立の day nurseryに預けるのが一般的ですが、親や家族など子供のお迎えに問題がない環境の場合は、2歳ごろから幼稚園に通わせることができます。
実際に幼稚園通園が本格的になるのは、子供が3歳を迎えるころからです。一般的に人気のある幼稚園は、進学校に強いコネクションのある幼稚園、特別な教育法を掲げている幼稚園、キリスト教系の私立学校付属幼稚園などです。そのほか、ロンドンには公立小学校に併設された幼稚園も数多くあります。公立小学校付属の幼稚園はOfstedと呼ばれる教育水準監査院によって評価が行われており、高評価の幼稚園は進学系私立幼稚園をしのぐほどの人気があります。
ちなみに、幼稚園に入園しても付属の小学校に自動的に入学はできません。
ロンドンの幼稚園の種類は、こちらに詳しく載っています。
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ロンドンの幼稚園と保育園の種類解説|ナーサリーって何だ?
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公立幼稚園は無料
ロンドン市内の多くの区では子供に早期からの幼児教育を推奨し、経済的な援助を行っています。一般的には、3~4歳の子供に週15時間の幼児教育機会を無料で提供しています。
私たちの住んでいた地区では子供が3歳になると週15時間分の幼稚園通園に対する補助がありました。通わせる幼稚園によって通園の時間帯や親の負担額は変わってきますが、公立小学校付属幼稚園の場合は無料で通わせることができます。
公立幼稚園のカリキュラムは週15時間、平均するとおよそ1年で38週、合計で年570時間の教育が受けられることになります。子供にとっても、それによって自由な時間ができる母親にとってもありがたい制度です。
ロンドンで推奨されている早期幼児教育のメリット
ロンドンの多くの区では、幼児の就学前教育を推奨しています。子供が質の高い早期教育を受けた場合、以下の点に関して子供の成長を促すメリットがあるとの研究結果が出ているそうです。
- 社会性
- 運動能力
- 思考力
- コミュニケーション能力
また、幼稚園の後に続く小学校生活をスムーズに開始する助けになるとも言われています。
何はともあれ入園申請
以上のような理由から、家のそばに評判のいい小学校の付属幼稚園がある場合は、ぜひ入園希望の申請をするようお勧めします。
ただし、概して幼稚園の設ける定員数は希望者に比べて少ないため、人気のある幼稚園は競争率も高くなります。希望する幼稚園に必ず入れすすめるという保証はありませんが、その年その年で運もあります。とにもかくにもまずは申請しなければ入園の可能性はゼロなので、他の選択肢も考えつつ申請してみてはいかがでしょうか?
続いて、一般的な公立小学校付属幼稚園の入園手続きについてご案内します。