カルターブル( cartable )は、ベルギーやフランスで毎日子供たちが使う通学カバン。デザインや色も大切ですが、子供の背中に負担がかからない良品をきちんと選びたいものです。(カルターブルの重さについての社会問題については、こちらから)
以下、ベルギーで推奨されているカルターブル選びのポイントをまとめます。
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カルターブルのサイズ
子供の成長とともに、カルターブルのサイズが変わります。小学校までのサイズをまとめます。一般的に、カバンの横幅がサイズとなっています。
- 幼稚園( école metrnelle ): 35cm以下
- 小学校1年生( CP ): 35~38cm
- 小学校2年生( CE1 ): 35~38cm
- 小学校3年生( CE2 ): 41cm *3年生からは、ローラーのついたキャリータイプを許可する学校もあり。
- 小学校4年生( CM1 ): 41cm
- 小学校5年生( CM2 ): 41cm
大きすぎるカバンには余計なものを入れてしまいがち。また、極端に横幅があるカバンは交通安全の点で危険があるので、避けるよう推奨されています。
指定に沿ったカルターブル
新学期前に準備する学用品リストの中に、カルターブルの指定もされています。ローラーなし、背中に背負えるもの、など、先生によって細かく指定していることもあります。
ちなみに、娘のクラスでは、ローラーなし、オーソドックスな型、連絡帳が入る大きさ、という指定がありました。
軽いカルターブル
カバンの重さ(空)は、低学年までは500g以内、高学年は1kg以内が推奨されています。ベルギーには強制的な決まりはありませんが、お隣ドイツでは学生カバンは1.2kg以内という規定があります。
カルターブルにあるといい機能
- 反射板(登校時が暗い場合もあるので、反射板がついているものがおススメ)
- 調節可能なショルダーベルト(さらに、人間工学に基づいてデザインされたものだとカバンが背中に密着してよい)
- 背中部分のパッド(中身が背中にあたるのを防ぐ)
- カバン内の仕切り(重量を分散して荷物をカバンにいれられ便利)
- 防水加工(ジッパーやポケットの部分も雨除けがついているとカバン内部に水が入らない)
- カバン底の補強
作りやデザインのチェックポイント
- 全体がしっかりと縫製されて丈夫
- カバンがきちんと閉まり、開け閉めが簡単
- ポケットは、大きかったり、数が多かったりする必要はない(不必要なものを入れてしまいがちになるので)
- カバンがぴったりと背中にくっつくデザイン(人間工学を利用したエルゴノミクス・デザインのものが理想的)
我が家の場合|良質のカルターブル・メーカーの一例
ベルギーでの幼稚園入園前にかなり悩んだ末、老舗の Tann's のものに決めました。Tann’sは、1978年創業の王道メーカー。人間工学に基づくクラシックなデザインのカルタ―ブルを作っています。
重さも軽く、上記のポイントも満たす高機能なカルタ―ブルです。娘はかなり身体が大きいので38cmのサイズを選び、お値段は50€ほどでした。
娘のおテンバもなんのその。今日もタフに可愛く、小さな背中に乗って幼稚園に行っています。
カルターブル選びは、子供の健康を守るためにも大切です。社会問題となっている重いカルターブルの議論については、こちらに詳しく載っています。