こんにちは、ぱんたです。
この前の金曜日、娘が幼稚園からネズミを連れて帰ってきました。
と言っても、ぬいぐるみのネズミです。チュー。
ネズミちゃんと過ごした週末の様子を交えながら、ベルギーやイギリスの幼稚園で行っている「ぬいぐるみリレー」についてご紹介したいと思います。
幼稚園のぬいぐるみリレー
あきれるほどセンスがありませんが、分かりやすく「ぬいぐるみリレー」と勝手に名付けてみました。
その名の通り、クラスのマスコット的なぬいぐるみが週末ごと順番に子どもたちの家に泊まりに来る、という幼稚園のアクティビティ(宿題)です。
ロンドンの幼稚園では鉄板のテディベアが遊びにきましたが、
ベルギーではなぜかのネズミです。チュー。
ぬいぐるみの設定
幼稚園のクラスには、マスコットのぬいぐるみ「ミミちゃん」がいます。
ネズミのミミちゃんは幼稚園にずっといるので退屈していました。
そこで、週末はクラスのお友だちのお家を転々とお泊りすることに決めました。
お泊りの流れ
毎週金曜日になると、クラスの誰かがミミちゃんをお家に連れて帰ります。
1年間でクラスの全員が連れて帰れるよう、順番が回ってきます。
お当番になった子は、週末にミミちゃんと色々なことをして遊び、週明けに幼稚園へ連れて帰ります。
週末の接待
ぬいぐるみ当番になった週末は、ミミちゃんのお世話でにわかに忙しくなります。
家族そろってネズミの接待です。
というのも、ミミちゃんは手ぶらでお泊りにくるのではなく、「旅行記」という証拠帳簿を携えてくるからです。
(水中メガネはノートの大きさの目安に置いたもの。ミミちゃん私物ではありません)。
しかも、帳簿は驚きの A3 サイズ。このノートに、ミミちゃんと子どもが過ごした時間について、写真や絵入りでファンシーな日記をつけないといけません。
プールに連れて行ったり、お友達のお家に連れて行ったり、特別なお菓子をあげたり、もう、どこのお家も頑張ってミミちゃんの思い出作りに奉仕している様子がうかがえます。
つまり、ミミちゃんは家族に出された宿題というわけで、頑張らなくてもいいのだけれど、やっぱりパパとママ頑張っちゃったよ!
博物館に行ったり、
おしゃれな街並みを散歩したり、
名物のフライドポテトを食べたり、
結局、夜まで観光しちゃった……
ミミちゃんは色黒?
子どもにとってはぬいぐるみの訪問は、友だちがお泊りに来ているようなもの。
お世話をしたり、お出かけしたり、本当にうれしそうです。
でもね、ちょっと気になるのがミミちゃんの肌の色……
と思って最初のお当番の日記を見たら、ミミちゃん、本当は茶色じゃなくてクリーム色じゃないの!
ベッドで娘と一緒に寝かせるのはちょっとコワイ!
かなりコワイ!!
とってもコワイ!!!
でも、「汚い」なんて子どもに言いたくないし、洗濯機に入れて分解しちゃったら困るし……
という葛藤で、苦しい折衷案としてお布団を用意しました。
娘もミミちゃんも納得してくれたようで、ママは本当にほっとしました。
ネズミと過ごす楽しい週末
週末に宿題があるのはちょっぴり面倒ですが、娘の嬉しそうな様子を見ていたらとてもいい課題だと思いました。
また、ミミちゃんとの関わり方で、普段お友だちとどんな風に遊んでいるのか垣間見られることもあり、新しい発見もありました。
なぜこんなに黒ずんでいるのか……と繰り返し心にのぼる小さな疑問は気にしないようにして、
- 責任をもってクラスの大切なマスコット(=共有財産)を預かる
- みんなが大好きなぬいぐるみを独占して週末を一緒に過ごす
- その経験をクラスのお友だちと共有できる
という大きな利点に目を向けて、子どもが素晴らしい体験できる良い宿題だと評価したいと思います。
おしまい。チュー。