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『ブロードチャーチ2 ( Broadchurch )』シーズン2|絶対に観たいイギリスの国民的サスペンスドラマ

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イギリスの人気ドラマ『ブロードチャーチ2~殺意の町~』のレビューをシェアしたいと思います。

『ブロードチャーチ』は、イギリスで3人に1人が観ている大人気ドラマ*。今回は、全3シーズンあるうちの2シーズンのレビューです。

『ブロードチャーチ』って何?という方は、ぜひドラマの始まりとなるシーズン1(全8話)から観ることをお勧めします!

前シーズンと同じくサスペンス・ドラマですが、構成は一味違った仕上がり。二つの大きなストーリーが絡みながらスリリングに展開していきます。

ハラハラ、ドキドキ、飽きることなく楽しめる名作で、第1シリーズをしのぐともいえるほど観応えのあるドラマです。

*参照ソース:英国放送局 ITV の公式サイトに掲載された『 Final Broadchurch episode pulls in biggest ever audience 』より

 

ドラマの基本データ

シーズン1の大ヒットを受けて、2年後に続編となるシーズン2が公開。「裁判モノ」と「警察モノ」という2つの大きな「物語」がパラレルに進んでいく構成です。

 製作者・主演者は、前シーズンと同じ顔ぶれ。キャストは、新しい登場人物も含めて実力派俳優ばかり。息をのむようなリアリティー溢れる作品になっています。

  • 原題: 『 Broadchurch 』 Season 2
  • 製作: 2015年(2013年:シーズン1、2017年:シーズン3)、イギリス
  • 製作者: クリス・チブナル
  • 出演: デイヴィッド・テナント、オリヴィア・コールマン、ジョディ・ウィッテカー、シャーロット・ランプリングほか

 

あらすじ(ネタバレなし)

ストーリーは、前シーズンに続く設定で幕を開ける。

イギリス南西部の田舎町ブロードチャーチ。海沿いの平和な町を震撼させた殺人事件は真犯人逮捕で終息を迎えたが、人々の心にはいまだ癒えぬ深い傷が残っている。

そんな中、11歳の少年ダニーを殺めた犯人の裁判が始まる。町の人々は、犯人が正しく裁かれ、塀の中で罪を贖うことを信じていた。しかし、公判初日、犯人はまさかの無実を主張する。犯人は腕利きの弁護士をつけて、無罪を求めて裁判で遺族たちと争うことになった。

事件を解決に導いた警部補アレックと巡査部長エリー、ダニーの遺族、ブロードチャーチの人々が傍聴する中で裁判が始まる。全シリーズは事件捜査を通して人々の秘密が公にさらされたように、今度は法廷という場所で個人の生活や行動といったプライバシーが残酷なまでに露わにされていく。

そんな新たな悲劇に町が揺れる中、アレックが過去に担当した未解決事件がくすぶりはじめる。事件の重要参考人であったジョーが、ブロードチャーチに現れたのだった。アレックとエリーは、ジョーとその妻クレアを監視しながら、サンドブルックの事件を再び追い始めるが……

 

『ブロードチャーチ』シーズン2の見どころ

法律と正義

ドラマのメインストーリーの1つは、11歳の息子を殺されてしまった遺族を中心に展開します。

前シリーズでは、息子の喪失という悲劇が、遺族であるラティマー家の人々を打ちのめしました。第2シリーズは、悲しみが癒えることはないものの、一家は犯人逮捕によって心に区切りをつけ、前を見て生きていこうと努めているところからスタートします。

しかし、犯人の臆病な犯行否定によって、遺族の心は無残に踏みにじられます。裁判を通して一家は再び胸をえぐられるような経験を強いられます。法の名のもとに、裁判で過去の行為を責められたり、心を裂かれるような証人喚問をされたりする様子は、観ていて息苦しくなるほど。

被害者がさらに被害になりうるという逆説的な法の仕組みを見ながら、何ともやるせない気持ちにさせられます。

 

家族という人間関係

シーズン1のレビューで取り上げたように、ドラマ『ブロードチャーチ』はシーズン2でも、平穏な毎日がいかに脆い幸せであるかを視聴者にまざまざと見せつけます。

シーズン1では、多くの人々の日常を崩壊させた根本は、少年ダニーの殺人事件でした。シーズン2では、それにサンドブルックの少女失踪殺害事件が加わってきます。

それぞれの事件によって、当事者の周りで多くの人が人生を立て直せないほど打ちのめされます。言うまでもなく、その中で突出しているのは被害者の家族です。そして、それと同じくらいの心の傷を負っているよう描かれているのが、加害者の家族です。

  • ダニーの裁判
  • サンドブルック事件の再捜査

という2つのストーリーが幕を閉じるとき、私たちは家族という「当たり前」で「特別」な縁について深い問いを投げかけられます。

 

名女優の対決

Embed from Getty Images

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シーズン2の大きな見どころの1つは、法廷で繰り広げられる敏腕弁護士の戦い。弁護士はいずれも女性という設定です。

    • シャーロット・ランプリング(上の写真、遺族の弁護人役)
    • マリアンヌ・ジャン=バプティスト(下の写真、犯人の弁護人役)

の名女優2人が視聴者を釘付けにします。

弁護士という冷静沈着に抜かりなく仕事を進めるプロの顔、愛する子供を想う母の顔、母を慕う娘の顔、悲しい過去の恋を胸に抱く女性の顔と、名演技を惜しみなく披露しています。

 

まとめ

ぱんたの評価

9/10

注)満点10としなかったのは、香水のCMのようなジョーとクレアの濃厚なシーンが、骨太なドラマの中で不自然に浮いていたため(どちらの俳優も演技は素晴らしいのに、演出がこってり過ぎでトーンが他のシーンと合わない)。

名コンビ刑事のアレックとエリーを軸にパラレルに進んでいく2つのストーリー。視聴者は、ときにハラハラ、ときにイライラしながら全8話のドラマの行方を食い入るように追ってしまいます。

ウェストカントリーの美しい自然、見事なシナリオ、家族という不思議な絆の意味を問いかけるテーマ、人間という生き物の悲しさ、名演技で彩られた魅力的な登場人物と、全シリーズをしのぐほどの仕上がり。またしても驚異の視聴率をはじきだしたのが頷ける名作です。

『ブロードチャーチ2~殺意の町~』は、シーズン1に引き続き、おすすめの海外ドラマです!

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