ベルギーと言えば、
などが有名ですが、それと並んで外せないのが白アスパラガス(ホワイト・アスパラガス)。春から初夏を代表する食材の1つです。
今年初めて買って家でドキドキしながら調理してみたら、とてもおいしかったので、白アスパラガスのお値段や味のお話しと、ベルギー料理と呼ぶのがはばかられるほど簡単なレシピ「白アスパラガスのフランダース風」をご紹介したいと思います。
白アスパラガスは春のゴールド
白アスパラは春の代名詞ともいわれるお野菜。ベルギーでの旬は4~6月ですが、イタリアなど南欧ではもうちょっと早く、3月ごろからおいしい白アスパラが食べられます。
ブリュッセルのレストランでは、白アスパラの前菜1皿が2000円ほど。一般的なスーパーでは500gあたり600円くらいで売られています。ニンジンは1kgで60円程度、マッシュルームは500gで150円くらいと考えると、白アスパラはまちがいなく高級食材。Or blanc(白金)とも呼ばれるように、毎日の食卓に並べることはできません。
いざ買おうと思ったところ、お値段を見てためらってしまいましたが、そんな折に日本のデパートで3000円以上もしていたという話しを聞き、妙なお得感にぐっと背中を押してもらってようやくチャレンジできました。
現地でも決して安くはありませんが、日本でのお値段を考えるとかなりお得。春のベルギーに滞在したら、ぜひ食べておきたい名物野菜です。
白アスパラガスの特徴
日本人にとって、デフォルトのアスパラガスは緑色。独特の強い味と香りがありますが、白アスパラガスはもっとマイルド。香りが繊細で食感もやわらかいので、小さな子どもも食べやすい野菜です。
ちなみに、アスパラガスの色が白いのは決して漂白しているわけではなく、地下で育っているから。白アスパラは、タケノコのように土から芽が出る直前に収穫されています。
白アスパラの茹で方
素材の味を活かしていただく白アスパラ。基本的な調理方法は、
- 茹でる
- 蒸す
と、いたってシンプルです。
現地ではアスパラガス専用の縦長の鍋で茹でるのが一般的ですが、
我が家にはなく、置く場所に困るので買えません。
でも、大きめのフライパンがあれば大丈夫(直径がアスパラガスの長さ以上のもの)。きちんとおいしく茹でられます。
茹で方の手順
- 冷たい流水でアスパラガスをよく洗い、乾かす。
- 根元に近い下の部分を切り落として、アスパラガスの長さをそろえる。
- 全体の長さの2/3くらい(根元側)をピーラーでむく。
- アスパラガスが水に浸るよう、フライパンにたっぷりの水を入れて沸かす。
- 沸騰したお湯にアスパラガスを入れ、10-18分くらいを目安に茹でる(アスパラガスの太さによって調節)。ぐつぐつと煮立たないように、また、茹ですぎないように注意する。特に、穂先には火が通りやすいので、煮崩れないようにする。
- 茹であがったらよく水分をきって平らに並べる。
「白アスパラガスのフランダース風」レシピ
とっても簡単で、とってもおいしいレシピです。
材料
- 白アスパラガス 500g
- バター 50-60g
- 卵 L2コ
- イタリアン・パセリ(生) みじん切りを大さじ1
- レモン汁 大さじ1
- 塩、こしょう 適宜
作り方
- ゆで卵を作る。
- バターを溶かす。
- 茹であがった卵の殻をむき、フォークなどで細かくつぶす。
- 細かくしたゆで卵に溶かしたバターを加えてよく混ぜる。
- 塩、コショウ、レモン汁を加えてよく混ぜ、最後にイタリアン・パセリを混ぜる。
- 上記のように、アスパラガスを茹でる。
- 茹であがったアスパラガスの水気をよく切り、お皿に並べる。
- アスパラガスの上に、卵のソースをかけて出来上がり。
白アスパラに合わせるワイン
白アスパラの繊細な香りと、豊富な鉄分やミネラルを最大限に楽しめるよう、フルーディーな香りでミネラルをしっかりと感じられる白ワインがおすすめです。
白アスパラガスはフランス各地(アルザス、ラングドック、ロワールなど)でも栽培されているので、そのあたりのワインを選ぶのも王道です。
例えば……
- ミネラル重視: アルザスのリースリング
- フルーティーな香り重視: アルザスのミュスカ(辛口)
- フレッシュさ重視: アルザスのピノ・ノワール
などなど。
樽の香りが強いワインなどは、白アスパラの風味を消してしまうので避けたほうが無難です。
生の白アスパラが手に入らない場合は、缶や瓶に入ったものを利用して、卵のソースだけ作るのもありです。
アスパラのうまみを引き立てるためには、あまり主張の強くない食材と相性が良いので、今度は涼しい日にでもリゾットに挑戦してみたいと思います♪