私の娘は、3歳2か月からロンドンで家の近所にあった公立小学校付属幼稚園に通いました。
少人数制のアットホームな雰囲気で、Ofstedからは最高評価「Outstanding」を受けていた優良幼稚園。当然ながら、競争率は例年とても高かったのです(前年度は学校から150mの距離に住む子供も選考から外れてしまったほど)。
しかし!難しいと言われている人気幼稚園も年によっては楽に入れる年もあります。
私たちの場合は、800mほどの距離に住んでいた娘が通えたというめぐり合わせのいい年でした。
運ばかりはその時にならなければ分かりません。通わせたい幼稚園があるならば、申し込みだけは是非しておきましょう!
それでは、レビューです。
ロンドン現地校幼稚園のルポ
公立幼稚園については、現地でもいろいろな噂が飛び交っています。
私も公立幼稚園についてのネガティブな噂話を驚くほどよく聞きました。
- 公立は先生の数が少なくて子供が野放し
- 公立だと子供が野蛮になる
などなど。
けれど、お母さんたちの「噂」を盲目的に信じて振り回されないようにしてください。不安でいっぱいのお母さんが、妄想で話しを膨らませていることが多々あります。特に、英語の苦手なお母さんは外国人慣れしている私立を選ぶ傾向があるため、公立幼稚園の正しい情報を持っていません。
実際は、日本と同じように、私立も公立もピンからキリまであります。自分の娘を通わせてみて分かりましたが、公立でも私立に負けないくらいしっかりとした環境で就学前教育をしてくれる優良幼稚園があります。
幼稚園選びは、実際に子供が幼稚園に通っている親の話しを参考にしてほしい!という願いを込めて、以下詳細をご紹介していきます。
娘が公立幼稚園に入園するまでの流れ
2014年秋~ 近所の幼稚園の情報を少しずつ収集
2015年1月中旬 締め切り1日前にオンラインで入園申請
2015年5月 入園受理の通知を郵送で受け取る。
2015年5月 入園を受理された幼稚園へ入園希望の書類を提出する締め切り。
2015年夏 入園希望を出した幼稚園の文化祭を見学
2015年12月 体験入学と説明会(PTA提供のおさがり制服もいただく)
2016年1月 担任の保育士さんが家庭訪問、その数日後に通園開始
*詳しい申し込み方法については、こちらの記事をご参照ください。
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ロンドンの公立幼稚園入園手続き
jarmoluk / Pixabay ( ...
幼稚園にいる時間
午前8時40分~11時40分 × 週5日 = 週15時間
お弁当や給食はありませんが、日によっておやつ(フルーツや牛乳など)を食べていました。
費用
無料。遠足など課外授業の実費は一部負担。
制服として、学校指定のカーディガンと通学バッグを買う必要あり(合計3000円程度)。
その他、特に準備する学用品はなし。
学んだこと
娘はこの幼稚園で「学ぶこと」を学び始めました。
幼稚園では、好きなことをして遊ぶ時間とともに、みんなで一緒に遊んだり学んだりする時間もしっかり確保されていました。
子供の性格や個性にもよりますが、娘の場合は3歳を過ぎてから「学ぶこと」を学び始めたのはいいタイミングだったと思います。
また、英語が飛躍的にうまくなりました。
娘はクラスで最年少だったので、毎日自分より大きな子供たちと一緒に遊び、話し、時にケンカしていたのが功を奏したのでしょう。
- コミュニケーションの基本となることば
- アルファベットや数字など学習の基盤となる概念
- 歌
などをきれいな発音でアウトプットできるようになりました。
そして、制服を着て集団生活を送ることにより、ある集団に属するということを意識したと思います。
カリキュラム
1年間の目標とともに、学期ごとに綿密なカリキュラムが組まれています。
学期ごとのテーマにそって各週のテーマも事前に決められ、新学期にシラバスが渡されます。学期末には、次学期のテーマについて子供たちや親からの意見も募集していました。
子供一人ひとりの成長記録も写真付きで定期的にしっかりと記録されています。入園時の子供の発達の様子も家庭訪問でしっかり調査、観察、記録されています。退園時には、娘の成長記録原本として分厚いファイルをいただきました。
クラスの先生の数は多かったです。巷で噂に聞いていた「公立小学校は先生の数が少ないから放任」という環境ではなく、担任の先生2名のほかに体育の先生(週1回)や補助の先生もいたので、しっかりと見守ってもらえました。
その他、主な行事など
- 遠足:学習シラバスに連動する形で課外授業の動物園見学がありました。見学日前後の学習カリキュラムには、動物園で行う目標設定、動物園で見たことのまとめなどが盛り込まれていました。費用はPTAの賛助金と個人負担でした。
- イースターのエッグハント:復活祭の御休み直前に園庭でエッグハントをして降園、楽しく学期を締めくくるとともに春休みを迎えるという粋な計らいがありました。
- ケーキの日:幼稚園の参加するボランティア活動の一環として、父兄が手作りのお菓子を持っていく日がありました。
- 宿題ノート:「学ぶ」という習慣を導入するということで「宿題ノート」もありました。週に1回、親と子供がともに取り組む課題が出され、中にはコンピューターを使うものもありました。
- 図書室の日:小学校併設というメリットから、週に1回図書室で本を借りるというルーティーンも組み込まれていました。
ちなみに、この小学校付属幼稚園は制服着用が推奨されていたため、娘のクラスは全員制服を着て通園していました。続いて、制服についての詳しい情報をお知らせします。
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