ベルギーの幼稚園で開かれる、おゆうぎ会&園まつりについての記事です。
娘の通うブリュッセルの幼稚園では、年に1回、おゆうぎ会と園まつりが合体したような行事があります。
その名もファンシー・フェアと、おとぎの国なネーミングです。
初夏のベルギー風物詩ともいえる、そんな特別な一日の様子をシェアしたいと思います。
ファンシー・フェアの語源
Fancy-fairという単語。もともと英語で「チャリティを目的としたおまつり」のことでした。
Fancy fair, a fair at which articles of fancy and ornament are sold, generally for some charitable purpose.
参照ソース:Webster’s New International Dictionary of the English Language, revised edition (1913)
現代のベルギーでは、「園まつり」や「文化祭」のように教育機関で開かれるお祭りのことを指し、ベルジャン・イングリッシュと化しています。
幼稚園のファンシー・フェアには、もはやチャリティという目的は、ほとんどありません。
その代わりに、PTAのファンドレイジングという側面があります。
子どもたちが遊べるゲームの代金や、家族が飲食できるご飯代によって、いわゆる「PTA」にあたる父母会の活動資金が集められる構造になっています。
園まつりのアクティビティ
園まつりの当日、園内は大きく3つのエリアに分かれ、各アクティビティが開催されます。
- おゆうぎの発表会場(体育館)
- 子どもたち用のゲームスペース(校庭)
- 家族用の飲食スペース(校庭)
おゆうぎ
おゆうぎは、朝から夕方まで、学年ごとに発表時間のスケジュールが組まれています。
パパやママはスマホやカメラを手に、舞台の前で我が子の成長を喜びます。
娘のクラスは、マイケル・ジャクソン。
ゲーム
こちらは、有志の父母会メンバーが運営しています。
まずは、チケット売り場へ走り、5€(約650円)単位でつづりになったチケットを購入します。
それを持って、気になるゲームに挑戦。各ゲームは1回100円くらいです。
ゲームの得点をクリアするとポイントをゲット。集めたポイントに応じて、オマケの景品を選べます。
食べて飲む
お父さんたちが汗を流して焼いたハンバーガーや、パスタなどがあります。
デザートは、ボランティア父兄の持ち寄ったホームメードケーキ。
そして、お祭りと言えばの、綿菓子。
フランス語では、バーバパパ(「パパのおひげ」という意味)と呼ばれています。
もちろん、ベルギーなのでお国自慢のビールも、ちゃんと用意されています。
気ばらない園まつり
園まつりといっても、参加はかなり自由です。中には、おゆうぎ会すら参加しない子もいます。
そして、父兄会のボランティア参加もかなり自由です。参加しようがしまいが、誰もとがめません。
ただ、子どもにとっては「特別な日」。できる範囲でボランティアをして、当日は子供がめいいっぱい楽しめるように準備をしたいなぁと思いました。