子供とお出かけ

ベルギーのマグリット美術館 Musée Magritte

更新日:

マグリット美術館オブジェ

 

静かに絵画鑑賞をする場である美術館は、博物館に比べて子連れにはハードルが高いスポットです。ロンドンのギャラリーで冷や汗をかいてから美術館に行くのはずっと我慢していたましたが、娘が4歳になったのを機に子連れで美術館に行ってみました。

ブリュッセルにたくさんある美術館の中で、今回白羽の矢を立てたのがマグリット美術館。大好きな画家の美術館です。

幼児以下の子供を歓迎している博物館とはまったく別の雰囲気ですが、子供がしっかりと歩けて、親の言うことにある程度耳を傾けるようになっていたら、十分楽しむことができる場所でした。

美術館のHPだけでは分かりにくい情報がたくさんあったので、実際に見学した際に気づいた注意点なども含めてレビューしたいと思います。

マグリット René Magritte とは

René François Ghislain Magritte (1898-1967 )
ルネ・マグリットは、シュールレアリスムを代表するベルギーの芸術家。20世紀のベルギーで最も重要な画家とされています。

マグリットの絵画には、日本の美術の教科書にも載っている馴染みの深いものがあります。雲の浮かぶ青空色のハト、部屋いっぱいのリンゴ、雨のように空に浮かんでいるたくさんの紳士など、不思議なモチーフの絵が有名です。

マグリットは私たちの見ている「現実」というものに疑問を投げかける斬新な作品を生み出したことから、「 le saboteur tranquille (静かなる破壊者)」とも呼ばれています。

その代表作の1つが、『イメージの裏切り( La Trahison des images)』(1929)。

「パイプではない」と書かれたパイプの絵は、私たちの認識というものの危うさを露呈します。私たちは決して現実を見ることができず、私たちの目に映っている真実とはしょせん頭の中にある想像の産物であることを見せつけています。

マグリットの作品は、ことば(言語記号)とイメージ(表象記号)をめぐる哲学的省察にも大きなインスピレーションを与えました。

ちょっと分かりにくいマグリット美術館の構造

さて、広さ約2500㎡のマグリット美術館には、200点にのぼるマグリットの作品が展示されています。館内は、以下の通り地上4階、地下2階からなっています。

マグリット美術館フロア@ぱんたれい

*公式HPでは、当日券はRue de la Régence 3のゲートで買わなければならないとしていますが……

分かりにくいのは、マグリット美術館への入り口(ゲート)が2つあること。マグリット美術館の公式HPには、当日券を買う場合は王立美術館のメインゲートから入らなければならないとありますが、まぁ、そこはベルギーです。たまたま入ったマグリット美術館のゲートからも問題なくチケットが買えてスルッと入館できました。

  • 王立美術館のメインゲート( Rue de la Régence, 3)から入った場合は、1階でチケットを買った後、地下道を通ってマグリット美術館の地下2階にあるエントランスまで歩いて行く。
  • マグリット美術館のゲート(Place Royale 1 )から入った場合は、1階でチケットを買ったらそのままエントランスのある地下2階に降りる。ゲートで金属探知機のチェック有り。

王立美術館とマグリット美術館を結ぶ地下通路。

ベルギー王立美術館地下道@ぱんたれい

 

マグリット美術館1階( level 0 )でチケットを購入後、展示エリアの入口となる地下2階へ。

マグリット美術館エントランスへ@ぱんたれい

地下2階のエントランスでチケットを見せて入場したら、エレベーターに乗って4階へ行き、4階 → 3階 → 2階 → 地下1階の順に観ていきます。

 

各階の展示

マグリットの作品が、時系列で各階に展示されています。

1898 ~ 1929年の作品(4階、 level 3 )

次のテーマでエリア分けされています。

  • Magritte avant Magritte
  • Music Box
  • Sous le signe de Chirico
  • Naissance du groupe surréaliste bruxellois
  • Magritte et la photographie
  • Magritte à Paris
  • Les Mots et les images

デ・キリコの影響が強く表れている『 L’homme du large 』(1927)などが見どころ。

1930 ~ 1950年の作品(3階、 level 2 )

次のテーマでエリアが分けられています。

  • Les travaux imbéciles
  • A Bruxelles
  • Face à la guerre
  • Le surréalisme en plein soleil
  • Magritte et le communisme
  • La magie noire
  • La période vache
  • Magritte et la commande

夜空を飛ぶ青空色のハトの絵『帰還 Le retour 』(1940)

や、ペルシア女王の顔がモチーフとして有名な『 Shéhérazade 』(1948)も必見です。

1951 ~ 1967年の作品(2階、 level 1 )

エリアは2つのホールに分かれていますが、テーマは1つです。

  • Le Domaine enchanté

『光の帝国( L’empire des lumières)』 (1954)は生きているうちにぜひ観たい絵。ガラス1枚の至近距離で観られて、もう、ゾワゾワっ!とします。

ショートフィルムの上映 (地下1階、level -1 )

マグリット美術館地下1階@ぱんたれい

マグリットの生涯や作品についてのドキュメンタリーを上映しているホールがあります。同じ階には、ミュージアム・ショップもあります。

 

ファミリー・フレンドリーではない

子供の入場制限はしていませんが、マグリット美術館の公式HPによれば、ベビーカー使用不可、おんぶや肩車も不可。つまり、歩けないお子さん連れでは見学がかなり難しい美術館となっています(館内で子供は見かけましたが、ベビーカーは1台も目にしませんでした)。

その一方、美術館で配布している館内マップにはベビーカーマークのエレベーターがあり、結局歩けない歳の子供は連れてきていいのかどうかさっぱり分からないというベルギー感が満載なのですが、私が見学してきた限りでは「お子様歓迎」の雰囲気はまったくありませんでした。

娘は4歳。走り回るような子供ではありませんけれど、親と離れて歩かないようにわざわざ言ってくる警備員もいました(館内展示エリアに警備員が座っています)。

ということで、どうしてもベビーカーで訪れたい!という方は、ダメもとで事前にメールで問い合わせてみることをお勧めします(マグリット美術館の公式HPにある コンタクトフォーム )。

行くときは2€コインを忘れずに

展示エリアには、大きめのバッグ、バックパック、傘などは持ち込めません。入館後に、クロークやコインロッカーで荷物を預ける必要があります。

私の訪れた日はクロークが開いていなかったのでコインロッカーを使用しました。使用後にお金は戻ってきますが、鍵を閉める際に2€コインが必要になるので、あらかじめ数枚用意しておくと安心です。

写真撮影について

写真は禁止と美術館の公式ページには出ていますが、現場では撮影可能と表示がありました(作品によっては不可の表示あり)。もちろん、フラッシュは厳禁です。

マグリット美術館の基本情報

マグリット美術館
Musée Magritte Museum
Place Royale 1または、Rue de la Régence 3, 1000 Bruxelles
Tél. : 02 508 32 11
Fax : +32 (0)2 508 32 32
e-mail : info@fine-arts-museum.be
URL: http://www.musee-magritte-museum.be

開館時間

火曜日~金曜日: 10:00 - 17:00

土、日曜日: 11:00 - 18:00

閉館日: 月曜日、1月1日、1月の第2木曜日、5月1日、11月1日、11月11日、12月25日

我が家の見学は、子連れでゆっくり観て3時間以上かかりました。

入館料

  • 大人: 8€
    隣接の美術館 Musées d'Art Ancien & Moderne とセットになったチケットは13€。
  • 65歳以上: 6€
  • 学生(6~25歳): 2€
  • 幼児(5歳以下): 無料

オーディオガイドは別途4€(フランス語、オランダ語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語の6種類)。
毎月第1水曜日は、13時から無料で入館できます。
チケットはオンラインでも事前に購入できますが、払い戻しや時間の変更は一切していません。

アクセス

トラム: 92、 94番で、Royal 下車
バス: 38、71番で、Royal 下車。

 

大好きな画家の美術館で久々の芸術鑑賞だったのでとても嬉しかったのですが、時々ベンチに座ってどの絵が好きだとか、これは何だろうとか話しをしながら幼い娘と絵画を楽しむことができたのは、とても新鮮で幸せな体験でした。

マグリット好きな方は、ぜひ足を運んでみてください♪

マグリット美術館外@ぱんたれい

 

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