海外のアップルストアでショッピングをしたお話をシェアしたいと思います。
ブリュッセルのアップルストアで買ってきたのは、iPadなどのアップル製品。
- 9.7インチのiPad(第6世代)Wifi 128GBモデル
- Apple Pencil
海外のアップルストアも、スマートでオシャレ。とても快適なお買物エクスペリエンスでしたが、いくつか注意点もあります。
旅行中にアップル製品を海外で買おうか検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
ベルギーのアップルストア
ブリュッセルのアップルストアは、ルイーズという高級ブランドが立ち並ぶ地域にあります。
東京でいうところの銀座です。
周りには間口の小さい建物が多いので、1-2階吹き抜けのガラス張りはひときわ目を引きます。
外は大雨とヒョウが降るベルギー的な曇天がウソのよう。
店内は西海岸の太陽を思わせるような優しい光に包まれています。
週末であるのと、雨宿りの人がいるのを考えても、かなり混んでいます。
ベルギーは共通言語が3か国語なので、スタッフはみんなポリグロット。でも、日本語を話すスタッフはいませんでした。
ちなみに、スタッフ同士の会話はベルギーの公用語ではない英語です。またしても、カリフォルニア感の香るカッコイイ雰囲気にやられます。
ヨーロッパのiPad 価格はお得か?
ヨーロッパで買う方が安ければ、旅行のついでにiPadでも……なんてこともアリですよね。
どこで買ったら安いのか、アップルの各国語公式サイトにあるデータをもとに、お値段を比べてみましょう。
ベルギーはユーロ建ての価格設定。フランスやイタリアなどと同じ値段で販売されていました。ついでに、お隣のイギリスポンドも表に加えてみると、下の表のようになりました。
*参照:ユーロとポンドの円相当額は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの外国為替相場ページ掲載の2018年3月平均TTSとTTBから仲値をとり、小数点以下を四捨五入しています(2018年4月6日参照)。
日本(税別) | ベルギー(税込) | イギリス(税込) | |
Wifi 32GB | ¥37,800 | € 359 | £319 |
¥46,670 | ¥47,212 | ||
Wifi 128GB | ¥48,800 | € 449 | £409 |
¥58,370 | ¥60,532 | ||
Wifi + SIM 32 GB | ¥52,800 | € 489 | £449 |
¥63,570 | ¥66,452 | ||
Wifi + SIM 128 GB | ¥63,800 | € 579 | £539 |
¥75,270 | ¥79,772 | ||
Apple Pencil | ¥10,800 | € 99 | £89 |
¥12,870 | ¥13,172 |
つまり、日本で買った方がお得です。
例えば、ベルギーに比べてどこがお得かというと、価格に盛り込まれている隠された税金分がお得です。
- i Pad Wifi 128GB: 税金21%=77.92€
- Apple Pencil: 税金21%=17.18€
合計で95.10€。日本円で12,000円以上の税金が課せられています(レートについて)。
海外で買うメリットとデメリット
課税負担が大きいことに加えて、ほかにもデメリットがありました。
それは、ベルギーにはAppleCare+のサービスがないこと。
AppleCare+というサービスに入ると、購入した機器に対して2年間のテクニカルサポートのほか、修理のサービスが受けられます。小さな子供や不器用さんがお家にいるなら、絶対に入っておきたいサービスです。
ところが、ベルギーにはありませんでした。
なぜか、イギリスにも、フランスにも、イタリアにもあるのに、ベルギーにはありません。
さて、アップルストアで商品を買う大きなメリットの1つは、商品に触れられることです。
海外滞在中にどうしてもすぐに新商品を買いたいならば、現地のアップルストアは嬉しい選択肢になります。
実際にベルギーでiPadを買ったメリットは他に2つありました。
- ブリュッセルのストアが開催する大人向けと子供向けのイベントに無料参加できる
- ストアで無料サポートを受けられる
ただし、どちらもアップルストアに直接行って享受できるメリットなので、ベルギーに住んでいる人にだけ嬉しい特典です。旅行中の人や国外への引っ越しを控えた人には、実質的なメリットにはなりません。
そのほか、日本のストアと同じ特典もあります。
- 最初のセットアップを無料でしてもらえる
パパとママの母国語が違うと、セットアップを頼む前に家族会議が必要なので、結局自宅でセットアップする可能性大です。
海外のアップルストアで気を付けたいこと
海外のアップルストアでも、日本国内のストアと同じように快適なお買い物エクスペリエンスができます。
でも、いくつか気を付けたいことがあります。
外国語での説明
ストア内では、その国のことばか英語で説明を受けることになります。
外国語にちょっと不安があるようならば、あらかじめアップル社の日本語サイトを見て、スペックやサービスの概要を頭に入れておくと安心です。
海外で受けられるサービス
また、先ほどお話したAppleCare+の例のように、正式な「Apple Store」であっても国が変わると提供しているサービスが若干変わることがあります。
日本のストアに慣れている人も、注意して確認するといいと思います。
お店を出るとき
お会計を済ませると、ザ・アップルなイカしたバッグに商品を入れてくれます。
よく見るとバックパックのように背負えますが、こんなものを背中に歩いた日には、速攻で強盗やスリの標的にされること必至です。
海外のアップルストアでお買い物をするなら、カモフラージュ用のショッピングバッグを持っていくといいと思います。
まとめ
以上のように、日本に住んでいないのならヨーロッパでアップル製品を買うメリットはありますが、そうでなければ絶対に日本で買った方がいいということになります。
海外旅行中にアップルストアに入ってみるのは面白いですが、値段やサポートの観点からは旅行者の現地購入はおすすめできません。
そうはいっても、禁断のリンゴ。カリフォルニアの風吹くストアに足を踏み入れると、欲しくてたまらなくなるので、どうぞご注意ください。