ワールドカップ開催中のベルギーの様子を、幼稚園児を切り口にシェアしたいと思います。
世界選手権が始まり、ベルギーの町中も応援ムードが溢れています。
- 家々の窓に国旗が翻る
- 車にベルギー・デコ
- 試合中は町から人が消える
- 試合中に地鳴りのようなうめき声や叫び声が聞こえてくる
などなど、盛り上がっています。
けれど、こうした「外側」は旅行者でも目に見える現地の様子。
この記事では、ディープな現地の様子をお届けするべく、ベルギーの幼稚園児たちがどんな風にワールドカップと関わっているかご紹介したいと思います。
ディアブル・ルージュ
6月初旬のある日、夕食時に娘が突然歌いだしました。
原文と訳は、こんな感じです。
Allez, les diables rouges !
行け、赤い悪魔たち!
5歳にしてサタニストに!とドキッとしたのも束の間、それはベルギーのサッカーチームを激励する応援歌でした。
日本チームが「サムライ・ジャパン」と呼ばれるように、ベルギーチームは「赤い悪魔」という愛称があります。由来は赤いユニフォーム。
娘によれば幼稚園のクラスにこの歌を知らない子はいないとか。
毎日、何の脈絡もなく自然発生的にみんなで嬉々として歌っているようです。
スーパーの景品、コレクターズシール
ベルギーの大手スーパーでは、6月から買い物客向けにナショナル・チームのシールを景品に配っています。
1袋にシール5枚入り。それぞれ番号が振ってあって、専用のアルバム(有料)に貼っていくコレクターズアイテムです。
いかついプレーヤーのシールが多く、子供向けというよりもパパ向けのようなオマケですが、園児たちが「大アタリ」としているレアカードがあります。
水で貼りつけられる簡易タトゥーもあり、試合が近づくと半袖からのぞくカワイイ腕に、愛国心いっぱいの悪魔のミツマタが光ります。
幼稚園正門がワールドカップ仕様
ある朝子供と登園すると、ワールドカップをテーマに園のホールが様変わりしていました。
ベルギーカラーのデコレーションだけでなく、サッカーゴールまで設置されています。
ホールに掲げられている国王の写真も、気のせいか誇らしげに見えてきます。
延長保育でもベルギー魂
ベルギーの初試合があった6月18日。
延長保育ではTV観戦こそしないものの、園児たちはそろってフェイスペインティングをほどこされ、園内はサッカー熱でいっぱいでした。
廊下には暴徒と化したした園児たちのいたずらまで!
と思いきや、応援ムード満点の工作が施されていました。
ベルギーの旗に、
チームキャラクターに、
レッドデビルのツノまで!
が、ブリュッセルは外国人が多い……
子供たちは幼稚園で愛国心を高め、ベルギーチームを大いに応援していますが、家に帰ると事情がまったく異なってきます。
ブリュッセル住人の3分の1は外国人。つまり、家に帰るとパパやママが応援するのはベルギーじゃないケースが多々あるわけです。
トーナメントの経過によっては、家庭内戦争が勃発する可能性もあちこちに潜んでいます。
まとめ
以上、ワールドカップ開催中のベルギー園児たちの様子でした。
わが家は決勝戦まで気を抜くことなく、家族で仲良く応援したいと思います。
みなさんも、どうぞ楽しい選手権を!