イタリアン・レストランでのメニューの読み方と、現地イタリアでの基本マナーを押さえたところで、具体的なオーダーの仕方です。
イタリアのレストランでは、前菜からデザートまでのフルコースを気張って食べる必要はありません。お腹の空き具合にあった量を注文しましょう。
オーダーのタイミング
注文のタイミングは大きく3回あります。
- 食前のオーダー(食前酒)
- 食事のオーダー(前菜、主菜、副菜、デザート)
- 食後のオーダー(デザート、コーヒー、食後酒)
食前のオーダー
テーブルに案内されると、メニューも見る間もなく飲みものの注文を聞かれる場合があります。
食前酒を飲みたい場合は「グラスで発砲ワインのプロセッコ」などと答えるのが王道ですが、メニューをじっくり見たい場合や食前酒がいらない場合などは「まずメニューを見ます」と答えましょう。
高級店など、食前酒を飲むためのバーやラウンジがあるレストランもあります。
食事のオーダー
お料理の注文です。ワインも同じタイミングで注文します。
フルコース食べられない場合は、好きな料理だけ組み合わせます。カジュアルなレストランであれば、お昼は1品だけ注文する人もいます。夕食は、2品以上のオーダーが普通です。よくある料理のオーダー例は、次の通り。
お昼のオーダー例
プリモ (+ ドルチェ)
セコンド + コントルノ(+ ドルチェ)
夜のオーダー例
アンティパスト + プリモ (+ ドルチェ)
アンティパスト + メインディッシュ + コントルノ(+ ドルチェ)
プリモ + セコンド + コントルノ(+ ドルチェ)
アンティパスト + プリモ + セコンド + コントルノ(+ ドルチェ)
大人2人の夕食オーダー例
大人1: アンティパスト + セコンド + コントルノ + コーヒー
大人2: プリモ + セコンド + コントルノ + デザート + コーヒー
飲みものは、赤のハウスワイン1/2リットルとスパークリングウォーター1/2リットル。
最初に運ばれてくる皿は、大人1がアンティパスト、大人2がプリモピアットと異なるので、ウェイターに頼んでアンティパストとプリモを同時に持ってきてもらいます。
イタリア語のメニューについて
イタリア語メニューを読むためには要は勉強すればいいのですが、多種多様なイタリア各地のメニューを記憶するのは相当骨が折れます。また、「 Antipasto intuitivo(直観的な前菜)」のように、イタリア語が分かってもぜーんぜん意味わかりませーんっ!というメニューも往々にしてあります。
分からないときは、鬼が出るか蛇が出るかとトライするのも一興ですが、ウェイターに聞くのが一番です。
食後のオーダー
食事が終わると、デザートやコーヒーの注文を聞かれます。デザートメニューを持ってきてもらいましょう。
テーブルに運ばれてくる順番は、デザート、コーヒー、食後酒となっています。
イタリア人は、食後のコーヒーにカプチーノやカフェラテを頼むことは稀です。エスプレッソが強すぎる場合は、水分が2倍の caffè lungo (カッフェ・ルンゴ)や、ミルク入りの caffè macchiato (カッフェ・マッキャート)がおススメです。
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