イタリアを代表する食べ物と言われるパスタ。スパゲッティ、ペンネ、マカロニなどなど、何はともあれパスタがなければ美味しいイタリア料理を語ることはできません!
イタリアの様々なサイトを見ると、パスタはイタリア人の最も好きなメニューで、イタリア人のアイデンティティと切っても切れない関係があります。私の周りには、パスタをリュックに入れて修学旅行に行った、というイタリア人も何人かいました(どこで料理したんだろう?)。
それでは、パスタの基本情報あれこれをまとめます。
イタリアにはいくつパスタがあるの?
イタリアには200を超える種類のパスタがあると言われています。
その中で1番人気の乾燥パスタはスパゲッティ。でも、マーケット全体を見ると、売り上げ全体の70%ほどは短いパスタが占めています。
生パスタと乾燥パスタの売り上げ比率は9:1。普段の食卓では、日持ちのする手軽な乾燥パスタが人気です。
パスタの具体的な種類については、こちらでまとめています。
法律によるパスタの分類
イタリアには、1967年に可決された「 legge di purezza (純度の法律)」と呼ばれるパスタの法律があります。その後改正が重ねられ、現在のイタリアン・パスタは6つのカテゴリーに分けられています。
- デュラム小麦のセモリナ粉から作った乾燥パスタ
- デュラム小麦のセモリナの全粒粉からつくった乾燥パスタ
- 野菜などをデュラム小麦のセモリナ粉に練りこんだ乾燥パスタ
- タマゴを練りこんだパスタ
- 生パスタ(低温保存)
- 準生パスタ(常温保存)
パスタの法律についての詳細記事は、こちらからどうぞ!
パスタの消費量
世界で1番パスタを消費するのはイタリア人。年間で1人当たり23.5kgのパスタを食べると言われています。
それに続いてパスタ消費が多いのは、ちょっと意外な国でチュニジア(16kg)、ベネズエラ(12.2kg)です。
日本の消費量はイタリア人の1/10以下、1.7kgとされています。
パスタの生産と輸出
天下のイタリア製「 Made in Italy 」のシンボルであるパスタの輸出量は、年間約190万トン。イタリアの輸出先1番は、ドイツ。続いて、アメリカ、フランス、日本、イギリスとなっています。1人当たりの消費は少ない日本ですが、イタリアパスタの輸出先としては上位5か国に入っています。
パスタは炭水化物でもダイエットの味方
イタリアの乾燥パスタは、デュラム小麦を原料に作られています。デュラム小麦は普通の小麦粉(パン小麦)と比べてたんぱく質が多く、その炭水化物はゆっくりとエネルギーに変わるという特徴があります。つまり、消化吸収速度が遅いので、腹持ちがよい!これが、パスタはダイエットの強い味方と言われる所以です。
例えば、80グラムのパスタをお昼に食べれば、夜の9時ごろまでお腹がペコペコになることなく体に必要なエネルギーも補われるとか。炭水化物抜きダイエットはすぐに痩せてもリバウンドがあるため、パスタのような消化吸収速度の遅い炭水化物をうまく利用すると効果的なようです。
進化するパスタ
イタリアのパスタと言えば、デュラム小麦のセモリナ粉!が一昔前の定番でした。
現在は、食物繊維が豊富な全粒粉のパスタ、お米から作られたグルテンフリーのパスタ、ホウレンソウなどが練りこまれたカラーパスタなど、さまざまなメーカーが新しいタイプのパスタを色々と開発しています。
これからも、イタリアから発信されるパスタの進化から目が離せません!
参照サイト
- IPO(2014年度データ)
- AIDEPI(2015年度データ)
- Identità Golosi
おいしいイタリアのお話し