多文化子育て

海外からの一時帰国で保育園を利用したお話し

子供の帰国

PublicDomainPictures / Pixabay (CC0)

こんにちは。ぱんた( @reipantaCom )です。久しぶりに日本でお正月を迎えるべく一時帰国しています♪

さて、今回の里帰りでは初めて「一時保育」という制度を利用して娘を実家近くの保育園へ預けることができました。一時帰国時の保育園利用は、働いているお母さんにも海外で生活している子供にも感動的にありがたい制度!ということで、娘(4歳)が2016年に体験した保育園への一時入園についてご紹介したいと思います。

母は働き、子は日本の集団生活を体験する

今回の日本滞在中は主人が不在&私が仕事をしなければならず一時的に保育園を利用させてもらったのですが、結果的には娘が日本で集団生活を経験できるという大きなメリットがありました。

そもそも海外で子育てをしていると、「子供が日本に帰ったときにお友だちに馴染めるのか?学習内容にどのくらいのギャップが生じているのか?」など、色々と心にかかることがあります。そんなときに、国外在住者は一時帰国時の体験入園や体験入学制度をよく利用しています。体験入学とは、

日本国外に在住する学齢期の子供が、現地の学校の長期休暇などを利用して日本に一時帰国し、日本の学校生活を体験するために短期間日本の学校に通うこと(ウィキペディア「体験入学」より抜粋)

体験入学の受け入れ体制は地方自治体や学校(または園)によってさまざまですが、外国に住んでいる子供たちが日本での集団生活を一時的に体験できるありがたい制度です。

娘は一時的に保育園に入れてもらえたおかげで、この体験入学や体験入園に匹敵するような経験をすることができました。

娘が体験した一時保育の概要

  • 子供の年齢:4歳(年少)
  • 場所: 実家の近所にある私立の認可保育園
  • 期間: 3週間
  • 通った時間: 1日7時間30分(9時~16時30分)×週3日
  • 申込方法: 電話連絡後、事前に保育園を見学をして登録
  • 必要書類: 申込用紙、親の身分証明書、健康保険証(または同等の保険証書)
  • 利用資格: 自治体内に居住または就労している親の子供
  • 費用: 1日あたり2000円弱(給食費込み)。入園料は無し。

ちなみに……

我が家の場合、居住区の自治体が3種類の一時保育を提供していました。その中には、母親が働いていない場合も利用できる1日単位の一時保育もありました。

一時的な保育を受け入れてくれる園の探し方

まず初めに、私は滞在先となる実家のある地方自治体の受け入れ制度を調べました。各自治体によって保育制度が全く違うので、何はともあれ最初に制度自体の概要を知ることが欠かせません。

実家のある自治体には公立の保育園が存在しなかったので、自治体の定める保育サービスを利用して一時的に通える私立幼稚園や私立保育園が対象となりました。その中から、私が仕事をしている間に安心して預けられる園ということで「一時保育」という制度を利用できる認可保育園を選びました。

入園までの流れと手続き

情報収集

FirmBee / Pixabay (CC0)

日本帰国の3カ月ほど前

自治体の制度を調べ、希望に沿う園を探し始める。

日本帰国の2か月ほど前

スカイプや知人経由で候補の園に問い合わせを始める。受け入れの可否(定員の空き)、受け入れの基準、料金、利用できる制度の確認。

日本帰国の1か月ほど前

入園する保育園を決定し、入園願い(仮予約)をする。並行して必要書類や通園グッズの確認と準備。

日本帰国翌日

保育編へ見学と登録手続きに伺い、通園日程や時間を決定する。

日本帰国3日後

登園開始。初日は半日保育、その翌日からは全日で預ける。

一時的に保育園に通いたいと入園希望を出しても、クラスに空きがなければ受けてもらえません。帰国が決まったら早めに手続きを進めましょう。

入園に際して用意したもの

  • タオル類
  • 歯ブラシセット
  • コップ
  • お昼寝用タオルケット
  • 外遊び用の帽子(指定なし)
  • 着替え
  • 通園バッグ(上記のグッズを入れられる大きさのもの)

その他、健康保険の代替として日本の医療費をカバーできる保険に海外で加入してきました。

入園してよかったこと

Ventus17 / Pixabay (CC0)

日本帰国時も仕事をこなす、という目的が達成できました。そして、日本の子供たちが幼少期に送る日常生活を娘に体験させてあげることができました。

娘は今回の一時保育のおかげで、生まれて初めて日本社会での集団生活を経験しました。ことば(日本語)だけでなく日本の文化にどっぷりとつかることができ、日本人として同世代の子供たちと共有できる時間を持つことができたのです。

給食で納豆を食べたり(熟成したチーズを食べたと話してくれた)、園内では靴を脱いで生活したり(華麗に土足で教室に入ろうとした)、ピコ太郎のお歌を覚えたり(ピコ太郎を知らなかった)、娘にとっては毎日が新しい経験の連続。今まで知らなかったことを園のお友だちと一緒に経験させてもらえたのは、本当にありがたいことです。

入園してよくなかったこと

無し。先生にはお仕事を増やしてしまったと思うのですが、この経験は私たち親子にとっては心から「ありがたい」の一言につきました。

「保育園落ちた……」と深い問題もたくさん指摘されている日本の保育事情ですが、その一方で、空きのある保育園の中には海外在住の働く母を助けてくれるありがたい園も存在しています。里帰り中にやむを得ず子供を預けて仕事をしなければならないお父さんやお母さんは、近くの保育園の門を叩いてみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク

-多文化子育て
-, ,

© 2021 ぱんたれい