ヨーロッパの食卓 文化

イタリアの情熱と技術、パスタの進化が止まらない!

イタリア人のアイデンティティともいえる国民食パスタ。前の記事では、健康志向のブームにのって新たなパスタが続々と登場していることをご紹介しました

このページでは、進化するパスタの成形方法をクローズアップ。現在大流行している伝統技術のリバイバルと、驚くような最新のパスタ技術をご紹介します。

イタリアに行くのも、イタリアンを食べに行くのも、ますます楽しみになること間違いなし!です。

切れ味にこだわり、伝統手法へ回帰

最近は、成形器具の素材にこだわったパスタに人気があります。

伝統的な手法で使われていた素材のリバイバルと、その素材によって調理したパスタの美味しさ向上がブームの理由です。

従来は、パスタをカットして成形する際に、テフロン加工の器具を使うのが一般的でした。この器具が広く流通したのは、利便性と生産性が上がるという理由から。

しかし、テフロンで成形されたパスタは、表面がつるつるになり、パスタにソースが絡みにくくなるというデメリットがありました。

グルメなパスタは銅でカット

そこで再び注目を浴びたのが、伝統的なパスタづくりで使われていた銅素材の成形器具

銅の器具でパスタをカットすると、パスタ生地が引っ張られて表面に極細かいヒビが入ります。乾燥するとザラザラした多孔質の表面となって、ソースの絡み方がぐんと良くなるのです。

また、銅で切ったパスタは低温でゆっくりと乾かすため、栄養成分や旨みの凝縮された黄金色の美しいパスタが出来上がるとか。

パスタの箱やメニューに「 trafilati al bronzo (トラフィラーティ・アル・ブロンツォ)」の文字を見つけたら、ぜひトライしてみましょう!

金で成形したプチ贅沢パスタ

銅で切ったパスタのブームの発展形、金(ゴールド)で切ったパスタ

パスタ生地を金で切ることによって切り口が柔らかくなり、口当たりがとてもよくなるとか。

ゴールドのもつ豪華なイメージから「特別な日にどうぞ」というキャッチコピーがありますが、その割には手頃なお値段。イタリアでは500gで3.5€ほどで売られているので、旅行のお土産ついでに気軽に試すことができそうです。

最先端テクノロジーでパスタを作る

百聞は一見に如かず、この動画をご覧ください。

イタリアのパスタ製造会社大手バリラ社のパスタ3Dプロジェクトがすごくて、うっとりします。

この機械は、3Dプリンターの技術を駆使したパスタ製造機。好きな形にデザインした世界に1つだけの自分のパスタを作れるだけでなく、原料をセモリナ粉から米やレンズ豆などに替えてオリジナル・パスタ生地を作ることもできるのだとか。

ホームベーカリーもこれだけ普及しているので、そう遠くない未来、イタリアでは一家に一台のマストアイテムになっているかもしれません!?

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